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ギャンブル依存の実話

【第3話】パチンコは勝てないけど勝てると勘違いするパチンコ屋のアルバイト

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パチンコは勝てないパチンコ屋でアルバイトを始めると明らかに変わっていく自分がいました。

どう変わっていったと思いますか?

人は環境次第で、良くも悪くも変化していくものなんですよね。

パチンコ店のバイトで信じられない出来事一部始終

パチンコ店 モーニングパチンコ屋さんの仕事内容は基本的に接客業なのでホールでの仕事がメインになります。

お客さんの玉やコインを交換してあげたり、台の故障を直したり、時々クレームなどにも対処しないといけません。思った以上にすごいクレームやいちゃもんを付けられることもあります…。

お金がかかっているので当然と言えば当然です。

僕が働いていた時は丁度パチンコ全盛期で出玉がすごくお客もたくさんいました。

花満開、大工の源さん、モンスターハウスミリオンゴッド、アラジンAなど一撃連チャン機のオンパレード。

今ではパーソナルが当たり前ですが、当時はなかったのでスタッフ数も多くないとお店が回らないというとんでもない状況でした。

今とは違い景気も良く、みんなお金を持っていましたねぇ。どんどんお金を使っても、働きさえすればいくらでも収入が入ってくるまさにバブル期でした。

土地柄もあると思いますが、ときにお店の中でガチ喧嘩が始まることも…。特に、開店前や開店後の台の取り合いは凄まじいものがありました。

「俺が先にこの台押さえたんや」

「ちゃうわ!俺や」

「なんやお前、いてまうぞコラッ」

怖すぎますね…。

今は規制が掛かっていますが、当時はモーニングと言われる仕込みがされていて、その台のために朝早くからお客さんは店の前に並んでいました。

結局は勝てるか勝てないか全ては台選び次第ということなんですよね。良い台が取れるか取れないかが朝一で決まるとなれば、当然良い台を取るために小競り合いは付き物です。

ただ、働く上では何の心配もありませんでした。

アルバイトの先輩がトラブル回避の方法まで教えてくれて頭の悪い僕でも特に苦労することはありませんでした。あえて言うなら、台の演出とかまともに遊技したことがないので分からなかったことくらいです。

「ねぇ兄ちゃん、〇〇リーチが来たんやけど、外れたわ。どないなっとんのや?いかさまか?」

「自分ではわかりませんので、ちょっと待ってもらえますか…」

演出について質問されたりクレームを受けると、かなり困った記憶があります。ただ、慣れてくると、知らない台でも説明書を見たらだいたいのことは分かるようになりました。

そんなバイト中の出来事です。

「この仕事美味しい♪」

と思った瞬間が訪れます。

ある日、かなり出玉を積んでいるお客さんの玉を交換をした時です。

「今日は勝たせてくれてありがとね♡」

そう言われ差し出されたのが“現金”でした。

「えっ!?いいんですか?」

「何か好きなものでも飲んで♪」

「あ…ありがとうございます」

手渡しされたのは千円札でした。

当時、時給1,300円はもらっていましたが、ほぼ時給分をもらったことになります。普通に出玉を運んだだけなのに、お客さんも勝ったことが相当嬉しかったのでしょう。このような出来事は一回だけじゃなく、数週間後にまた別のお客さんからも。

「こんなバイト他にないよな♪」

スタッフの中には、スロットの目押しをしてあげる度に500円を貰っていた人もいました。お客の中には馬主さんもいてその人から1万円貰ったという強者もいました。

とんでもない景気の良い時代ですね。

相変わらず学校の単位はほとんど取れていませんでしたが、そんな驚く出来事もありながら、みんなと働くのが楽しくて仕方ありませんでした。

「このバイトは俺の天職だ!」

そう感じるほど、仕事に、そしてプライベートに充実した日々を過ごしていました。

同年代の大学生やフリーターと一緒に働くのが楽しい♪

アルバイトの仲間パチンコ屋のバイトの楽しみは仕事中だけじゃないんです。

バイト終わりに、みんなと飲みによく行っていました。

以前やっていた物流の仕事は年上ばかりでしたが、パチンコ屋さんは同年代や大学生が多くいた職場だったので、話が自然と盛り上がります。さすがに都会なので朝方まで開いているお店も多く飲んで歌って楽しい時間を過ごせる環境は十分過ぎるくらいに整っていました。

そして、バイトの時給も高いのでだいたい学生でも15万円以上はもらっていて飲み食いするお金はあります。プライベートでも色んな所に行ったり大学のサークル以上に楽しかったです。

そんなプライベートでみんなと一緒に僕にとっては初めてパチンコをする機会が訪れます。僕は当然やり慣れていないのであまり乗る気ではありませんでした。

「お金を使うのがもったいない…」

本音ではパチンコなんてしたくない気持ちはありましたが、みんなと一緒にやるなら仕方ない…そんな感覚です。働いているんだから一回くらいはやった方がいいと、勧められてやることに。

バイト中にパチンコに没頭しているお客さんの姿は、いつものように見ていました。

「こんなに勝てるんだ…」

なんて思うこともあったので、やってみたい気持ちは少しはありました。ただ、一人でやる勇気はありませんでした。そして実際にやってみると、想像していた以上にすぐに大当たりが来ません…。

「これどうやったら当たるの?」

見返りが大きい台になればなるほど、ある程度の投資は覚悟しなければいけないのです。勝つか負けるか。これがギャンブルというものです。

バイトではパチンコの良いところしか見てなくて、負けているお客さんのことは見えてなかったのです。こういった勘違いはパーラー店のバイトをしていると起こり得ます。

5千円、1万円と投資しても全く当たり気配すらありません。もう止めよう…そう思っていた時に、バイトの先輩がこう言います。

「もう少し打ってみたら?このあと大連チャンするかもよ」

と言うのであと5千円だけ打つことに。すると、このあととんでもないことが起きます( ゚Д゚)

プライベートでパチンコを初めて打った感想

パチンコ出玉初めて遊技した台は爆裂機の『CR大工の源さん』でした。

しばらく打っていると、高速コンベアリーチがかかり見事に走り確変大当たりゲットでした。

「な、なんだ今の?いきなり当たったぞ…」

この台は確変を引くとプラス2回の大当たりが保証されています。確変図柄は3、5、7、源、ハッピの5種類で大当たりの1/3で確変に突入するのです。1回の玉が2,400発くらいなので最低でも約7,000発の玉が確定します。

大当たりが連続すると身震いしてきて、何とも言えない気持ちよさを感じてきました。

1セットで終わるはずもなく合計16回大当たりさせ、見事10万円以上の大勝ちでした…。この時の記憶は今でも深く脳裏に焼き付いています。

数時間で10万円勝ち。

何か別世界に自分がいるようでした。それと同時に、これまで味わったことのない優越感、高揚感を感じていました。

バイトの先輩は

「ビギナーズラックはまだ続くよ」

なんて言うもんだからその日から何度か一人で行くように。そして見事連続で勝利!手持ちのお金は一気に40万円以上になりました。

こんなに勝てるんならと、色んな台にチャレンジしてみることに。もちろん当たらないこともありましたが、一度当たれば連チャンしてくれていたのでトータルでは勝ち続けていました。

そんな話をバイトの人にも話し

「めっちゃスゴイやん、まだまだ勝てるんちゃう?」

パチンコの話ですごく盛り上がり、他の人の勝った話にもよく耳を傾けるようになっていました。最初は全く興味がなかったパチンコが、一度大当たりして連チャンする楽しさを知ると、もうハマっちゃいますね。この頃には攻略雑誌なるものも愛読し台を研究するようにも。

「このまま勝ち続けて、貯めたお金で何しよう?」

なんてことまで考えていました。自分が人よりも抜きんでて、特別な存在であるかのようにも思えました。これまで感じたことのない、自分らしさや、生き甲斐すら感じるように。

しかしパチンコは、紛れもなくギャンブルです。勝てない日の方が、勝てる日より当然多いことは言うまでもありません。

その日は突然やってきます。

僕も例外なくある日を境に全く勝てなくなりました…。勝てないというよりも、当たりすら来ないことも多くなりました。パチンコで勝ち逃げ出来ない話にあるように、勝てることの方が珍しいのです。

(第3話終了。第4話へ続きます…)

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