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ギャンブル依存の実話

【第5話】ギャンブル中毒の僕を癒してくれる26歳、年上女性との交際スタート♪

更新日:

ギャンブル中毒の僕を癒してくれる年上女性キャンパスライフは相変わらず楽しめなかった僕ですが、バイトでは楽しみが一つ増えました。

そうなんです。気になる子が出来たのです。

恋愛すると生きている実感がわきますよね?

何か自分の存在価値を認められたような、初めて生きていることの意味を知ったような気がしました。はかない恋が終わるとも知らずに…。

 

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年上彼女と付き合うのは難しいのか?

年上彼女 デート男性なら分かってもらえると思いますが、20歳前後の男なら誰しも年上の女性に憧れる時期じゃないですか?

これまで恋人を作ったことがない田舎育ちの僕にも初めて彼女が出来ました。5つ年上の彼女とは、バイト先で仲良くなって交際がスタートしました。

彼女の名前は “ 千尋(ちひろ) ” 。

周りが盛り上げてくれたこともあり、自然な流れで良い雰囲気になって告白。

特に自分から思い切ったアプローチをした記憶はありません。やったことと言えば、二人っきりのデートに誘ったくらいです。

敢えて言うなら、諦めず想いを伝えたこと。

年上女性もバカじゃないので、年下の男が年上に惹かれることや遊び半分で付き合うことが多いことくらい十分理解していたはずです。

しかも大学生です。もし将来結婚となると卒業するまでに最低でも4年はかかります。6年制大学なら6年間も結婚は出来ません。

千尋はこの時26歳、4年後はもう30歳前後です。

そういった事情もあったのでしょう、初めは交際を断られていました。

「絶対に交際してもらえる」

そう自分で思っていただけに、断られた時はショックでした。

「やっぱり俺には恋人なんて出来ないのか…」
「俺って本当に魅力ない男なんだな…」

折れそうな心を奮い立たせ、全力で執拗に猛プッシュ。

「もう俺にはあとがない…」
「これで駄目ならもう彼女なんて出来ないな…」

色んなことが頭を駆け巡り、まさしく背水の陣。

彼女のことが日に日に好きになっていく自分がいました。

色々話をしていると、彼女には夢があることが分かりました。劇団員になる夢。

その夢を叶えるために多少時給の良いバイトをしてお金を貯めようとしていたのでしょう。

自分と交際することで夢を諦めることになり兼ねない。なおさら簡単に付き合うなんて出来ないですよね?

それでも僕は諦めることが出来なかった。

付き合ってください!と告白した結果…

年上彼女と交際スタート「千尋さん、付き合ってください!」

と言い続け、やっと彼女の心を掴むことが出来ました。

「お願いします」

お互い二人の世界に入り込み、大阪梅田のど真ん中で抱き合いました。

交際は順風満帆でバイト先でも仲良く働き、終わってからもずっと一緒でした。

初めて生きる喜びを感じることができ、ギャンブル以外に幸せを見出すことが出来ました。

二人とも一人暮らしでしたが、いつしか彼女の家で生活するように。半同棲生活はとても楽しく、ずっと二人でいることを誓いました。

一緒にいると心が満たされ癒されていくのを感じます。

バイトがバイトだけに、二人のデートプランはパチンコです。カップルシートに座り開店から閉店まで遊ぶことも。勝てた時は豪華ディナーでお祝いです。

もちろんパチンコ以外にも色々二人で過ごしました。旅行にも行きました。色々想い出を作って、二人の明るい未来を夢見ていました。

年上の女性とあって、何も分からない内向的な僕に沢山のことも教えてくれました。

数年後、千尋はバイトを辞め他の仕事に就くことに。

ずっとやっていける仕事ではないこと、自分を高める仕事をしたいことなどからエンジニア系の仕事に転職。

僕はバイトを続けていました。

そんな時、千尋が

「そろそろ二人で家借りない?」

と言い出しました。

今住んでいるところはワンルームで二人で住むにはやっぱり狭く、もっと広い家に引っ越ししたいと千尋は言いました。

「うんそうやね。引っ越ししたいね。」

この時僕の心の中で密かに秘めていた、何かが動きだしたのです。

二人のことを真剣に考える時が来たのです。

 

 

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借金を清算しないと彼女とは結婚出来ない…

結婚できない2人僕にはギャンブルで作った借金がありました。

この借金のことは千尋には内緒にしていました。全てを話すと、別れたいと言われるのが怖かったからです。

ただ、将来のことを考えると借金のことはどうしても話さないわけにはいきません。

しかし僕は今の生活を終わらせたくはなかったので言えないままでした。

千尋は真剣に将来の二人のことを考えてくれていました。僕も考えてはいましたが、借金問題を解決しない限り、これ以上前へは進めないと思っていました。

そう考えるのは普通じゃないでしょうか?借金男と結婚する女がどこにいるんですか?

僕は千尋の親にも会っていて、「もうそろそろ結婚してもいいんじゃないか?」という雰囲気も出来上がっていました。

今更ですが、年上女性と交際しているプレッシャーも強くリアルに感じ始めていました。

そして、真剣に将来のことを考えると、

「このまま千尋と結婚していいのか?」

そんなことまで考えるようにもなっていました。

借金問題とは別に、もう一つ気になることがありました。

千尋は他の男性との交際経験がありました。僕にはそれがなかった…。初めて付き合ったのが千尋でした。

一旦別れて、他の女性と付き合った上で交際した方が良いんじゃないだろうか?

他の女性を知らずに千尋とこのまま結婚して彼女を幸せにさせることが出来るのだろうか?

そんな身勝手なことまで考えるようになったのです。

別に彼女のことが嫌いになったわけではありません。他の女性も見ずに結婚するのは二人のために良くないなんじゃないかと考えるようになったのです。

当然そんなことが許されるわけもなく、誰にも相談なんて出来ません。

何か悶々としながら、変化のない2人の時間を過ごしていました。

そんな時に現れたのが “ 舞 (まい) ” でした。

 

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年下彼女に借金してまで貢いだプレゼント

年下彼女千尋が他の仕事を始めてから、二人で過ごす時間も少しづつ減ってきていました。

一人で隠れてパチンコをする時間が増え、借金が徐々に増えていきます。ストレス発散の場がパチンコになっていたと思います。

100万円から130万円になり、カードは3枚目。この頃返済額は毎月3万ほどになり、元金充当がやっとの状態でした。

ギャンブルでは全く勝てず、お金に苦しむことも多くなってきました。

そんな時、バイトで新しい大学生が入ってきました。2つ下の女の子の “ 舞 ” でした。

千尋を例えるなら清楚系、舞を例えるなら小悪魔系です。

そんな悪魔のような女性に惹かれるのは時間の問題でした。

バイトも4年以上やっていると、先輩になってきます。後輩を指導しているうちに、仲良くなることもよくあることです。舞との関係も同じです。

最初はバイト仲間と一緒に飲みに行っていましたが、少しづつ二人の距離が近くなっていきます。

二人っきりで遊ぶことも多くなり、舞が欠かせない存在になっていくのを感じました。

僕には大切な存在が一人いることは頭では分かっていました。それでも走り出した想いをもう止めることは出来ませんでした。

次第に携帯電話の着信を無音にし、舞と連絡を取り合うように。

初めての二股でした。

ある日のことです。着信が鳴らないことに不信に思った千尋が、僕の携帯を確認したのです。

「なんで携帯、音鳴れへんの?」

凄く激怒する千尋。

「うるさいからマナーモードにしてただけや」

明らかに中を見た形跡がありました。

そこから千尋とは喧嘩が多くなり、ついに距離を置くことに。別々の暮らしが始まりました。

僕は一旦距離を置けば仲直りし、すぐにまた一緒に暮らせると考えていました。

舞と遊びながらも千尋のことを僕はまだ考えていたのです。

最初の頃は、距離を置いても連絡は毎日のように取っていました。数年一緒にいたのですから、いきなり連絡を取らないなんてそんな関係ではありませんでした。

しかし次第に2日、1週間、3週間と連絡を取らない日が増えていきます。一人の時間が長くなると、何かに寄り添いたいとても寂しい気持ちにもなります。

気付けば僕は舞に寄り添い、舞のことが好きになっていました。

正式に千尋とは別れてはいませんでしたが、別れているのも同然だと思っていました。舞を家に誘ってよく遊ぶようになりそして付き合うことに。

千尋のことが頭から薄れていく瞬間でした。

「大好きです。付き合ってください」

「私も大好きです」

舞も僕のことを好きだと言ってくれ、嬉しさが込み上げてきました。もう僕は舞にぞっこんでした。

年下彼女は年上とは違った魅力があり、可愛くも思えました。

舞は僕の元カノのことも、借金のことも全部知っています。僕の全てを受け入れてくれる舞に安堵感や心地良さを感じていました。

バイトが休みの日は、パチンコをして勝ったお金でカラオケしたり飲んだりとても楽しい時間を過ごしました。

この頃、長く働いたバイトを僕は辞め舞も同じように辞めました。

他のバイトをやり始めた二人。

僕は昔やっていた深夜の物流系のバイトをまたやることになりました。これを境に、二人の接点が少なくなり2、3日連絡が取れないことが出てくるように。

舞は少し小悪魔的な存在で、他にも男の影が見え隠れしていたのです。

「なんで電話に出ぇーへんの?誰かとおったんちゃうの?」

「誰ともおれへんよ。体調悪くて寝とったんや」

明らかに怪しい返答でした。

舞と僕は付き合ってはいましたが、ギクシャクすることが多くなっていました。

ある日、舞が

「友達に戻らへん?」

「なんでそんなこと言うん?」

「そっちの方が上手くいくって」

そんな中途半端なことに納得できる男がいますか?いませんよね?

女の親友なんて所詮は綺麗ごとだと思っています。そんなことを言われると、余計に離したくない気持ちが高まります。僕は益々、舞にはまりました。

誕生日やクリスマス、イベントごとに借金してまでプレゼントを渡すように。

傍から見ると貢いでいるように思われても仕方ありません。それでも僕は舞の心を自分だけに引き寄せようと、必死に尽くし続けました。

しかし、そのたびに現実問題、借金返済が苦しくなっていきます。

「これだけあげたのに愛情が返ってこない…」

ギャンブルと恋愛の話にあるように、ギャンブルや恋愛において、見返りを求めると悲しい結果になってしまうのです。

僕のストレスは限界を突破し、舞への連絡をしなくなり二人は自然消滅するように別れました。

これも経験だと思うように自分を納得させました。

この光景から思い出したことがあります。

昔、親友の川島が彼女のために借金を作った記憶が蘇ります。

「あいつもこういう気持ちだったんだな…」

その時の川島の気持ちが痛いほど理解することが出来ました。

そして別れてから考えることは一つ。

頭に浮かんだのは、千尋の存在でした。

「やっぱり俺には…」

(第5話終了。第6話へ続きます。)

【第6話】彼女がいなくなり悲しいことにギャンブル依存症が悪化していきます

【第4話】これは実話です!借金地獄の始まりは1枚のクレジットカードでした…

【第1話】浪人生の分際で彼女のためにカードを作って破滅した友人

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