幸か不幸か、初めは強力な引きを見せ、ビギナーズラックを引き寄せながら勝ち続けていました。
そんな僕も、ある日を境に全く勝てなくなっていきます。あれだけ勝ち続けていたのに負けるなんて…。負けている自分が信じられませんでした。
いくら負けていてもそれでも、「まだ勝てる」と信じていたのです。これがギャンブルの一番怖いところ。
僕は手持ちのお金が尽きてしまい、ついに、手を出してはいけないカードにまで手を出すことになります。
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パチンコは勝てない仕組みがあることを知りませんでした
そもそもパチンコ屋さんが全てのお客さんを勝たせることなんて、絶対にあり得ない話です。
確かに勝てる人はいますが、正直ほとんどの人が負けています。僕のようにたまたま勝ち続けていたとしても、結局は負け組になっていくのです。
それにパチンコ、スロット台は元々辛い作りになっています。それを知らずに、「自分だけは勝てる!負けるはずはない!」なんて勘違いしていると、確実にしっぺ返しをくらいます。
そして、ここからが怖いところ…。
どれだけ痛い目にあおうと、勝った時の記憶が蘇り中々止めれないのがギャンブルです。これにはドバドバの脳汁、脳内麻薬が関係しています。一度美味しい思いをすると、簡単には諦めきれなくなるのです。
僕も例外なく大勝ちを経験したことから、負けていても必ず勝てると信じ込んでいました。
しかし、打てども打てども勝利の女神が微笑むことはありませんでした。勝っている時は打ち続け、負けている時も打ち続け、終わりが見えないのがギャンブルです。
ほとんどのお客さんは、勝った額の数倍はお店に奉仕し続けます。まだ取り返せると思い続けて後には引けない状況に陥るのです(サンクコスト効果)。
※サンクコスト効果についてはギャンブルと恋愛で詳しく紹介しています。
「これだけ突っ込んだんだから…」
「これだけ悪いことが重なったんだから…」
「もうそろそろ出てくれるだろう…」
僕はバイト先で少なからず負けているお客さんを見ていたはずです。それにも関わらずこの時の僕は、勝てるイメージだけが強く脳裏に焼き付いていたのです。勝てた回数は少なくても、勝てた記憶は一生記憶に残ります。
それが理解できない僕は、勝ったお金を全て使い果たしました。ものの数日で数十万円が台に吸い取られてしまったのです。それで終りにすればまだ良かったのに…僕は諦めきれずにいました。取り返せると強く信じていたのです。
勝ち逃げ出来ないのは勝てない仕組みがあるからです。
軍資金が底を付き、ついには生活費にまで手を付け、気付いた時には一文無しになっていました。これでは生活もままならないので、ついに1枚のクレジットカードを作ることになりました。
しかしすでに僕の金銭感覚は狂っていました。「これで生活が出来る」ではなく、「これでパチンコが出来る!」って狂った思考を持ち、起死回生に燃えていました。これは僕だけじゃなく、パチンコ好きやパチンカスにはよくあることなのです。
このクレジットカードでどれだけの人が苦しんでいるのか…この時の僕は知る由もありませんでした。ここからが本当の悪夢の始まりだったのです…。
このギャンブル、当たりやすい!と評判です
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借金をした心理状態ではギャンブルをしても勝てない
当時はテレビCMでも宣伝されていた「ラララ無人くん♪ラララ無人くん」でお馴染みの無人契約機でクレジットカードを作り、初めてお金を借りました。
初めて借金をする時、不安で仕方ありませんでしたが、意を決して無人くんで契約しました。
でも、一度借りてしまうと何てことはありません。無人契約機を使えば、当然お店の人はいませんよね?いないので借金をするのがあたかも、自分の預金を下ろすかのような感覚になります。
最初は当面の生活費だけ融資してもらおう…と考え、5万円くらいだけ借りたいと思っていました。しかし、あっさりと事は進み、最初っから10万円を貸してくれたのです。
借りれた時は何とも言えない嬉しさ?達成感?のような感情が込み上げてきました。自分のお金じゃないのに、給与を貰ったような、そんな感覚です。
数万円を生活費にまわし、余ったお金は迷わずパチンコの軍資金にしました。
そして、なんと見事に逆転勝利!
一撃連チャンさせて5万円以上の快勝でした。勝てたお金は借金の返済にまわし、ほぼ借金が無い状態に。
「パチンコで返せば楽勝やん」
その時僕はそう心の中で叫んでいました。
ただ、パチンコはほとんどの人が最終的には負けていきます。例え勝っていたとしても打ち続けていると必ずマイナスになっていくのです。数日前には勝ち組だった僕も、数日後にはあっさり負け組になっていました。
せっかく返済した借金も再度借り入れしてしまい、気付けばあっと言う間に借金残高10万円になっていました。
借金があると取り戻したい心理になり余計に勝てないのです。さすがの僕もこの時ばかりはヤバいかもと考え直し、しばらくはパチンコは控えようと考えました。
しかし、予想だにしない出来事が起きます。
負けてから1ヶ月後に消費者金融から連絡があり、追加で+10万円の増枠をしてくれたのです。さらに、数か月後には30万円、そして50万円…と、とんとん拍子に増枠していきます。
一度味をしめた人間がそこまで使えるお金があって、ギャンブルをしないわけがありませんよね?
「これは逆転するチャンスだ!」
そんなことを考え、再びパチンコに没頭していきます。
しかも不幸にも、大大勝利!でもしばらくすると、勝てなくなります…。そして瞬く間にMAX50万円の枠を全て使い果たしてしまったのです。
さすがにその時ばかりはショックが大き過ぎて塞ぎこんでしまい、ギャンブルに嫌気がさしていました。
パチンコ屋さんのアルバイトもやめてしまいたい気持ちにもなりました。それでも数週間して給料日になると嫌な記憶も忘れ、パーラー店に足早に向かいます。
本当に僕はどうしようもない人間に変わってしまったのです。
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消費者金融の審査は甘く簡単に数件のクレジットカードが作れる
パチンコをすればするほど、お金がどんどん無くなっていきました。
普通なら親の仕送りとバイト代があれば海外旅行にも行けるくらいのお金は自然と貯まります。でも、財布に入ったお金はほとんど全てパチンコ台に吸い込まれていったのです。
そして自分では想像もしていなかったクレジットカード2枚目を作ることに…。
生活が出来なくなりしょうがなく借り入れ審査を受けました。お金を借りるためにはこの審査は避けては通れません。このドキドキの審査を通過して初めてお金を借りることが出来るのです。
しかし、
「さすがにもう作れないよな…」
そう落ち込んでいた時、担当者から神のようなお言葉が!
「今回50万円まで枠が取れました」
「あっ本当ですか?でもそんなにいらないです」
「必要な分だけ使われてください。すぐにATMで現金を引き出し出来ますので」
なんで借金50万円あるのに更に50万円も借りれるのか?その時は不思議に思っていました。当時は消費者金融の審査は割と甘く、年収の半分くらいは簡単に貸してくれていました。まだ借金が50万円しかなく、延滞もしていない。そんな優良客を野放しにする金融屋はありません。
- 一定の収入があること
- 返済が一度も遅れていないこと
今のように総量規制もなく店舗によっては返せないと分かっていてもお金を貸すぐらいでしたから。僕の現状を見て貸さない金融屋はなかったと思います。
この時もお金を貸してもらえたことに、嬉しさを隠し切れませんでした。
しかし、歴史は繰り返されると言われるように、過ちもまた繰り返していくのです…。2枚目の無人くんカードの限度額の行方は、あなたの予想通り…ギャンブルに消えました…。
ほんのわずかなお金を生活費に使い、そしてほぼ大半をギャンブルにつぎ込みます…。借金返済はリボ払いのため、最悪、利子だけ払えば良いと思っていました。
100万円借りても返済が苦しいなんて、まだぜんぜん感じません。むしろ使いたい時に、いつでも借りられる安心感がありました。そして実際に小出しに借りては遊んでいました。
ただ時折、借金を作ったことで、自分の中で葛藤が起こっていました。「借金はなるべく早く返していこう…」そんなことを考えると、暗い気持ちになることはありました。
それでもネガティブにならずに過ごせていたのは、バイトが楽しかったのも一つの理由でした。働いていると、辛い現実を見なくても済む。っていうのは確かにありますよね?
そんな時、バイト先で嬉しい出来事がありました。
(第4話終了。第5話に続きます…)
【第5話】ギャンブル中毒の僕を癒してくれる年上女性との交際スタート♪
【第3話】パチンコは勝てないけど勝てると勘違いするパチンコ屋のアルバイト
【第1話】浪人生の分際で彼女のためにカードを作って破滅した友人