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ギャンブル依存の実話

【第10話】ギャンブル依存者が借金返済する方法は意外に簡単なことだった

更新日:

ギャンブル依存の実話10話クレジットカードを何枚も持ち借金総額が180万円以上になると、本当に身動きが取れない。

しかし、これを解決する方法は意外とシンプルなものでした…。

一番難しいのは、自分の現在の状況を受け入れ、人に打ち明けることです。これが出来ずに多くの人が債務を抱えたまま苦しんでいます。

僕がどうやって多重債務から抜け出すことが出来たのか?お話します。

 

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「借金を返済方法は2つ」親に打ち明けるか?法的手段を取るか?

借金で悩んでます闇金融からの呪縛を逃れたとは言え、相当な借金を抱えていました。

どうすれば借金を返せるのか途方に暮れる日々は続いていきます。

そして、ブラックリスト入りし、もう金融機関では1円も借りることが出来なくなっていました。そうなると、返済不能に陥るのは時間の問題です。

新たに行動を起こさないと、「いよいよヤバい…」そんな時がやってきます。

債務を手っ取り早く減らすには2つの方法以外ないと思ってます。

  • 親に肩代わりしてもらう
  • 法的に借金を無くす、減額する

一つは親に話すことです。子供なら誰しも、親には隠しておきたい秘密ごとは絶対にあります。

でも、借金だけは別です。ほったらかしにしていれば、状況が悪くなることはあっても良くなることはないのです。

そして、もう一つは法的手段を使って借金を無くすか、減らす方法です。

しかし、法律を駆使して借金を減らすなんて法律の知識がない人にとってはかなり敷居が高く最初の選択肢にはないはずです。

僕も本当にこれが出来るなら、やりたいとも考えていました。

これだったら親にもバレずに済むかもしれない…。でも、やっぱり怖くて出来ませんでした。

  • 法律家に依頼する初期費用が用意できない
  • 就職活動にも影響する
  • 本当に減額できるか不安

色々考えると中々一歩踏み出せないのです。

僕は親に打ち明ける決意をします。

ギャンブルで作った借金を親に打ち明ける勇気がなかった

借金、親に相談できないどうせあとから親に借金のことを相談するなら、最初っから相談していれば闇金にも借りずに済んだかもしれません。

でもこの場に及んでもその勇気が出ませんでした…。

いざ、親に言う時がやってきて、「多重債務になって支払いが滞っている」なんて言ったらまず親は悲しみます。

電話越しで何て告白するのか?どんな気持ちに親はなるのか?色々考えるとやはり借金の告白は出来ないのが普通です。

どんなに憶病だとか、卑怯者だとか言われたとしても無理なものは無理なのです。何度も借金のことを打ち明けようと電話もしましたがやっぱり出来ませんでした。

「あっお母さん…元気?今度またお米とか送ってよ。」

「珍しく電話あるから何かあったかと思った…元気しとるね?」

「うん、元気だよ。」

「あんた借金とかしてないよね?」

「そんなのするわけないやん。」

「だったらいいけど、何かあったら相談するんだよ」

「うん、わかった…」

その中で、僕が考えた最善の方法は「祖父母に打ち明ける」ということでした。親に言うのも、祖父母に言うのも結局同じことですが、やっぱり親にだけは言いづらいものです。

小さい頃に、親には言えなかったこと…おじいちゃん、おばあちゃんに言った記憶が蘇ります。厳しいけど孫の自分には優しかったおじいちゃん。いつも笑顔で応援してくれたおばあちゃん。

こんな借金のことなんて、本当は言いたくなかったよ…。

借金のことを祖父母に打ち明けると本気で心配された

祖父母に借金相談ここまで勇気出したのは生まれて初めてでした。勇気を振り絞り祖父母に電話をかけることに。

電話する手は少し震えていました。胸のドキドキがおさまりません。

プルルルル、プルルルル、プルルルル…

「はいもしもし」

「あっおじいちゃん?」

「おお〇〇かぁ、珍しいなぁ元気か?」

「うん、ちょっと言いづらいんだけど…」

「どうしたんだ?言ってみろ」

「うん、俺借金してどうすればいいのか、もう分からなんようになってしまったんよ。」

「借金か?どこから借りたんだ?」

「うん、消費者金融5社くらいから…」

「高利貸しから借りたんだな。分かったお父さんには連絡したのか?」

「いやしてない。出来なかった…ごめん」

「わかった。もう大丈夫だから安心しろ。またすぐ電話するから待っときなさい」

「うん…ごめん」

おじいちゃん孝行、おばあちゃん孝行…何にもしてないのに…こんな話してしまって…本当に自分が情けなく思えた。

そこからしばらくして、親父から電話がかかってきた。

「詳しい話はおじいちゃんから聞いたから、今週末そっちに行くから」

「うん…ごめん」

「お母さんと変わるから」

「うん…」

「もしもし、何で借金なんて作ったの?もう帰っておいで…」

「うん、ごめん…」

電話越しで泣いているのが分かり、胸が締め付けられる思いでした。

大学は何とか8年かかって卒業し、フリーターをしていた冬のことでした。親は大阪まで来て、全社回って、借金を返済してくれました。

返済する時に会話はほとんどありませんでした。お互い言いたいことは手に取るように分かっていたからです。

そんなお金どうやって工面したのか?

あとで聞いた話では、おじいちゃんが出してくれたと聞きました。両親にも、祖父母にも心配ばかりかけて僕は本当に自分が情けなくなりました…。

これだけのことをしたのだから、故郷に帰らないわけにはいきません。2か月後、僕は大阪の地をあとにすることになります。

色々楽しかったことや想い出も作ることは出来たけど、まだやり残したことがあるんじゃないかって、心の葛藤が中々払拭出来ませんでした。

でも、一度決めたことです。故郷に帰ることも最後は自分で決めたことです。

全額返済して借金がなくなり、随分と気持ちは楽になりました。本当に多くの人に迷惑と心配をかけた僕は、もう二度とギャンブルをしないと心に誓いました。

でもこれで終わらないのがギャンブル依存の本当の恐ろしいところです。

続きます…

【第11話】借金を完済してもまた借金するのがギャンブル依存者です

【第10話】ギャンブル依存者が借金返済する方法は意外に簡単なことだった

【第1話】浪人生の分際で彼女のためにカードを作って破滅した友人

 

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