ギャンブルとひとことで言っても、様々な種類がありますね。
「18歳から?それとも20歳を超えてから?」
何歳になったらギャンブルをしていいのか、正直分からないと思います。
『お酒やタバコは二十歳から』
というのは誰でも知っている常識ですが、ギャンブルはいくつになったら堂々と出来るのでしょうか?
結論から言うと、ギャンブルの種類によって、やっていい年齢が法律で決まっています。どんなギャンブル、どこの国でも、20歳以上であれば年齢制限に引っ掛かりません。
もし法律を守らずギャンブルをすると…。
そんなギャンブルと年齢の関係性をご紹介していきます。ギャンブルの年齢制限に不安を感じているなら、この記事でしっかりと確認してくださいね!
また、ここでは意外に重要になる刑法の一つ「賭博罪」についても解説していきます。
Contents
〇〇歳からやってよし!ギャンブルの種類による年齢制限
ギャンブルをやろうと思えば、お金があれば誰でもすることは出来ます。
しかし、ギャンブルをすることによる弊害があるため、法律により年齢制限が設けられています。
まだ保護者の監督下にある未成年者ではギャンブル以外にも様々な制限がありますよね?先ほどお伝えしたお酒、タバコ、さらに映画鑑賞にも内容によってはR指定の年齢制限がされる場合があります。
義務教育を受けている小中学生、多くの人が進学する高校生はギャンブルをする前に、まだまだ学ばなければいけないことがいくらでもあります。そう考えると、年齢制限って本当に大切だなあと思います。
それではギャンブルの種類による年齢制限をご紹介します。
日本の公営ギャンブルができる年齢
競馬、競輪、競艇そしてオートレースの4つは、日本において公営ギャンブルとされています。
公営ギャンブルができる年齢は20歳です。
日本の法律(民法)では成人規定が20歳なので、「大人になったらギャンブルをしてもいい」ということになっています。
では競馬場や競輪場などギャンブル場への年齢による入場制限や年齢確認はあるのでしょうか?
公営ギャンブルの競技場には未成年者でも入場することは出来ます。お金を賭けず、単純にレースを楽しむ、競技場の雰囲気を楽しむのもありです。
正直言って、年齢確認は競技場ではほとんどされることはありません。
明らかに幼く、大きなお金を換金している時には声をかけられることは当然ありますが、基本的には年齢確認はされないのです。
その他のギャンブルができる年齢
公営ギャンブル以外にも多くのギャンブルがあります。
遊技するギャンブルによって年齢制限が違うのは何ともややこしいことではありますが…。
パチンコ、パチスロができる年齢
パチンコ、パチスロが出来る年齢は18歳以上です。
18歳未満の遊技場への立ち入りも禁止されています。
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
第22条
風俗営業を営む者は、次に掲げる行為をしてはならない。第5項 十八歳未満の者を営業所に客として立ち入らせること
また、青少年健全育成条例により18歳以上でも高校生は遊技も入場もできないことになっています。
それだったら20歳以上にすればいいのに…と思ってしまいますが…。
サッカークジができる年齢
文部科学省管轄のサッカークジは19歳以上でなければ購入できません。
サッカークジは正式には「スポーツ振興投票」と言います。
スポーツ振興投票の実施等に関する法律
第九条 十九歳に満たない者は、スポーツ振興投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。
また、サッカークジと宝くじは、同じ売り場で販売され似てはいますが、年齢制限においては別ものとして取り扱われています。
宝クジができる年齢
宝クジには年齢制限が設けられていません。
宝クジに関する法律「当せん金付証票法」はありますが、この法律には年齢制限に関する規定ないので、未成年者でも宝クジの購入は可能なのです。
ただし、制服の高校生や明らかに幼い人へは販売者側が自主規制で販売しないこともあります。
高校生が宝くじ売り場で宝くじを購入している姿はあまり良いイメージではありませんよね?
さらに、宝くじが当たった場合、お金を受け取ることになりますが、高額当選の場合はみずほ銀行の本店・支店でのみ換金が可能です。ちなみに、高額当選とは「5万円以上」のことです。
換金の際には運転免許証や健康保険証などの本人確認書類の提出を求められる他、受取人が未成年者の場合、保護者の同意が必要になってきます。
なので、どうしても宝くじを購入したい未成年者は保護者と一緒に購入するのがベストです。黙って購入したとしても、高額当選すれば必ずバレますからね…。
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海外のカジノができる年齢
海外のカジノに入場できる年齢は、国や都市によってルールが異なります。
「日本人であっても、他国に滞在中はその国の法律が適用される」のです。
18歳以上 | オーストラリア、カナダ(19歳の場合もあり)、メキシコ、バハマ、チリ、スペイン、ドイツ(21歳の場合もあり)、 フランス、イタリア、イギリス、チェコ、モナコ、ポルトガル(観光客は18歳、現地人は21歳)、オーストリア、ロシア |
---|---|
19歳以上 | 韓国、(カナダ) |
20歳以上 | ニュージーランド |
21歳以上 | マカオ、シンガポール、ラスベガス、ニューヨーク、マレーシア、ベトナム、フィリピン、カンボジア、サイパン、ペルー、ベルギー、(ドイツ)、(ポルトガル) |
23歳以上 | ギリシャ |
国が同じでも年齢制限が異なる場合もあるため、そこは特に注意が必要ですね。
法律で成人年齢が改正されたら公営ギャンブルは18歳から出来るのか?
民法が改正され成人の年齢が18歳になったら、もしかすると公営ギャンブルの年齢制限も18歳になるのかどうか期待する人もいますね。
しかし、結論を言うと、成人年齢が引き下げられても公営ギャンブルが出来る年齢は20歳以上であることに変わりはありません。
公営競技(競馬、競輪、オートレース、モーターボート競走)の年齢制限についても、20歳のまま維持されます。
(法務省 民法(成年年齢関係)改正 Q&Aより引用)
お酒やたばこに関する年齢制限についても、現状の20歳のまま維持されます。
楽しいことは20歳になってからのお楽しみということですね。
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賭博罪が適用されない公営ギャンブルとパチンコ店
日本において「賭博」はやってはいけないことですね。
しかし、公営ギャンブルでは特別法が定められていて、例外的に認められています。例外のない法律はなく、公営ギャンブルは特別な法律を設定することにより賭博でも違法にはならないのです。
ではいったい「賭博罪」とはどんな法律なのでしょうか?
さらに、公営ギャンブルではないパチンコ、パチスロはどんな形態で、どんな法律に基づいて運営されているのでしょうか?
賭博罪とはどんな法律?
賭博と賭博罪の定義については、あまり細かく見ることはないと思うのでここでしっかりと確認していきましょう。
賭博(とばく)とは、金品をかけて勝負を争うこと。かけごと。ばくち。
(デジタル大辞泉を参考)
賭博罪
第185条
賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。
賭博を行うことは、原則的に違法行為となり罰せられます。
「賭け麻雀」や個人的に金品をかけた「賭けスポーツ」など刑法により罰せられます。
では、普段何気にやっているじゃんけんによって、ご飯をかけたり、ジュースをかけたりすることは違法なのでしょうか?
刑法に定められているように、「一時の娯楽に供する物」となり、違法の可能性は極めて低くなります。
しかし、これが「金銭」を賭けていた場合は話が全く変わってきてしまいます。例え100円、200円の少額だったとしても、賭博罪が適用されるのです。
しかし、実際には少額であれば立件されることはなく、見て見ぬふりをされるだけでしょう。ただ、この少額の金銭だったとしても、継続的にそれが賭けが行われているとなれば、警察も本腰を入れて動くことになります。
普段の生活においても、違法な賭博をやっていないのか?どうかをセルフチェックしていくことが大切ですね。
パチンコ、パチスロはギャンブルだけどギャンブルじゃない理由
日本で最も遊技人口が多いギャンブルが「パチンコ・パチスロ」です。
ピーク時は3,000万人以上いたユーザーですが、最近では1/3以下にまで減少しています。しかしそれでも日本においては一番ポピュラーなギャンブルなので、いまだに人気も高いですよね。
ただ、パチンコ、パチスロは建前上、ギャンブルではないことになっています。
ギャンブルじゃないなら何歳でも遊んでいいよね?ってことになりますが、実際は違います。
先ほどもお伝えしたように、18歳未満と高校生はパチンコ店への出入りも遊技も禁止されています。建前上はギャンブルではなくても、実際にはギャンブル扱いされているため、年齢制限が行われているのです。
ではなぜパチンコは、ギャンブルではないことになっているのでしょうか?
「お客」と「お店」が直接換金行為を行っていないからです。(屁理屈感がハンパないです…)
お金に変えるには、景品カウンターで「特殊景品」と呼ばれる景品をもらい、それを「交換所」でお金に変えますね。このことを「三店方式」と呼んでいます。
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パチンコの3店方式とは?
パチンコ店はこの「三店方式」があるからこそ、ギャンブルではないと言われているのです。
競馬、競輪、競艇、オートレースの4つの公営ギャンブルはそれぞれ特別法があります。競馬法、自転車競技法、モーターボート競走法、そして小型自動車競走法です。
対して、パチンコ、パチスロは、「風適法」が適用される風俗営業にあたります。
そもそもの法律が違うため、パチンコはギャンブルではないと言われているのです。そしてその根拠が「三店方式」にあります。
三店方式とは、パチンコ店で行われている営業形態のことで、【パチンコ店】【景品交換所】【景品問屋】の3つの業者とユーザーが特殊景品を経由することで、パチンコ玉、スロットコインを現金化している方法のことです。
お店、交換所、問屋がそれぞれ独立して活動しているのがこの三店方式のポイントになります。
ただし、実質的に賭博性を伴っているため、この営業形態に対して違法性があると言う意見はいまだに多く見られます。いっそのこと、公営ギャンブルにするのも一つの手ではありますよね。
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まとめ
ギャンブルが出来る年齢は、ギャンブルの種類や国によって違ってきます。
遊技できる年齢については以下の通りです。
公営ギャンブル | 20歳以上 |
---|---|
サッカークジ | 19歳以上 |
宝くじ | 年齢制限なし |
パチンコ | 18歳以上 |
カジノ | 現地の法律による |
しっかりと遊技可能な年齢を確認して遊技すること。このことを守り、人生を豊かにするギャンブルを楽しんでいきましょう♪
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