借金を抱えていると仕事をしていても中々お金に余裕は生まれませんし、仕事のモチベーションも上がってきません。
特にギャンブルで作った借金は、何かの拍子に逆にリバウンドし増えることだってよくあることです。
僕も同じで、自分で蒔いた種とは言えいつまでも減らない借金をダラダラと放置するのは精神的にもよくないと考え始めました。
「よし…動き出そう」
もう待っていても状況は悪化するばかりです。
借金を少しでも減らせるよう色々行動を起こす決意をしました。
Contents
おまとめローンで借金を一本化して支払い額を減らそうと試みた
ギャンブルが原因の債務者のほとんどは、銀行などの金利が安いところでは借りておらず金利が高い消費者金融などで借りています。
正しく言えば、金利が安いところではそうそう貸してくれるところはないのです。
ちょっとしたバイトやパートでも難なく貸してくれるのが消費者金融です。
そして、多重債務者はいくつもの金融機関に毎月支払いをしなければいけません。
高い金利を払い続けていることも確かに苦しいのですが、それと同時に毎月数社に返済する自分に嫌気がさしてきます。
何件もはしごして返済していると「俺って…何やってんだろう…」精神的にかなりキツイです。それを何とか一つにまとめられないか…そう考えた時に思いつくのがおまとめローンです。
金利が安いおまとめローンは、主に銀行系の金融機関がやっています。そこで僕はダメ元で何件かローン審査をかけてみることにしました。
これでやっと多重債務から脱出できかもしれないと期待を胸に審査に挑みました。
ところが現実は甘くはなく、とても落胆することに…。
「すいません、複数社に借りていてまとめたいんですが…」
「ありがとうございます。それでは審査致しますのでしばらくお待ちください」
「わかりました。宜しくお願いします!」
10分後…
「申し訳ございませんが、今回残念ながら審査が通りませんでした」
「そうですか…わかりました…」
本当におまとめローンの審査は厳しく、多重債務者では担保でもなければまず貸してはくれません。
最終的に返済が苦しくなっていき、それで次々に色んな所から借りていることが銀行にはバレているからです。そんな人に銀行が「はいお金貸しますね」なんて言うはずはありませんよね?
3件くらい審査したところで、これは無理だなと悟りました。
おまとめローンの宣伝では上手いうたい文句が書かれていますが、ほぼ実現することはないのであんまり期待しないようにしてください。
無理な連続審査は、かえって自分の首を絞め金融ブラックにもなり兼ねません。
そこで考えたのが法的に借金を減らすことでした。
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借金を減らすため法律家に相談し法的手段を駆使する一部始終
身内や自分の周りに法律家がおらず何だか遠い存在のような気がしてしまうのが法律の世界ですよね?
まず一番気になるのが料金のことです。
「お金持ってないしいくらくらいかかるんだろう…」
「相談料も高いかもしれない…」
当時は、相談するだけでお金を取る法律事務所も今とは違って結構ありました。
「さらに追加でどんどんお金を取られるんじゃないか?」
そう思うと躊躇してしまいます。
もう一つの悩みが、あまりに法律家が多くどこに相談していいのか分からくなることです。
無料相談の役所もありますが、「親身になって聞いてくれない…」そんなイメージもありますよね?
確かにお役所相談窓口は、相談するだけなら無料で受け付けています。しかし、実際に依頼するとなると、弁護士会や司法書士会を通じて個別にお金を払って依頼しなければいけません。実際問題、役所の雇われ法律家ではモチベーションが低い専門家も多いです。
色々迷って結局どこにも相談出来ない…なんてパターンも案外多いんじゃないでしょうか?
それではいけないと、僕は法律家のホームページを吟味していきました。
そこで親身になってくれそうなある法律家に電話することにしたのです。これは僕の一大決心でした。
深夜の2時くらいでしたが、“ 24時間いつでも対応 ” と記載されていました。
「はい、もしもし」
「あのぉホームページを見て電話したんですが…」
電話の向こう側でダルそうな声で予想だにしない言葉を言われてしまったのです。
「すいませんが、昼間にしてくれますか?」
「えっ!?…わかりました」
いつでもご相談くださいって書いてますよね?僕はその態度に驚きを隠せませんでした。
本当に今考えても信じられず、そのような法律家なら必要ないとさえ思いました。多重債務で苦しんでいて、やっとの思いで電話したのに…そんな対応ですよ…。
個人事務所でやっていて、24時間対応は難しいのは分かります。それだったらホームページに記載しないでもらいたいですよね。
昼間は支払いや金策のことで頭がいっぱいの債務者も、夜になると少しは落ち着いて物事を考える時間も出てきます。
そして考える時間が出来ると、現実を直視することになり逃げだしたくもなります。悩んで悩んで、やっとの思いで相談しようと決意して、あんな態度を取られたらどうしていいのか…。しばらくショックで何も考えたくなくなりました。
でもあとで考えれば、断られて良かったとも思いました。
あの法律家の本性が知れたからです。
日中電話していたら普通に対応されていて、そんなことに気付きもしなかったかもしれませんからね。
しばらくして、相談は無料でできると書いてあったのである司法書士事務所に電話して現在の債務状況など伝えると、お金も多少返ってくるだろうという話になりました。
実際に依頼する時の料金を聞くと、初期費用が掛からないということで正式に依頼することにしました。
日時を予約し後日事務所を訪ねることになりました。
司法書士事務所での債務整理の流れ
そして初めて法律事務所を訪ねる当日はやはり憂鬱な気分が消えません。
なぜかと言うと、借金の総額やこれまでの経緯など全てをさらすことになるため、変な顔をされたり何か言われるんじゃないかととても心配になっていました。
しかしそんな心配は全くいりませんでした。
司法書士事務所では事務員と思われる女性から債務の状況など再度事細かに聞かれました。一度電話で伝えていたので、その確認を含めての話でした。事務の女性はとても笑顔が素敵で話しやすい雰囲気の方でした。
その後、アンケート用紙や委任状などに記入したあと、担当の司法書士との顔合わせがありました。
書士との話は緊張しましたが、とても短めで特に深いに思う気になる点はありませんでした。
次の日に金融屋への支払いがありましたが、「今後一切、取り立ての電話などさせません」と言われ、実際に電話がかかってくることもありませんでした。
言われた通りに初期費用は一切かからず、過払い金の10%ほどを成功報酬として司法書士事務所に支払う契約です。
自分では何もする必要はなく手間は最初に法律事務所に行って委任状にサイン、あとは途中経過や進捗具合の電話連絡がたまに事務所からあるくらいでした。
しかも、かなりの年数に渡って金利を払い続けていたので、その分がかなり返ってきた印象です。
差し引いても約40万円ほどお金を逆にもらうことが出来ました。
毎月の返済額もぐっと減り、それまで毎月6万円以上返済していたのが月に1万円程度に圧縮。返却してもらった40万円の半分は元金に充当し、無理のない返済が始まります。
金利が一切つかない元金だけの返済で3年くらいで支払いは終わる契約を金融屋と交わしましたが、書士が全て代理で行ってくれました。
僕がやってもらった借金減額方法は、「債務整理」という方法です。
債務整理のデメリットは、今後5年程はクレジットカードの作成やローンが組めないことです。
しかし、ギャンブル依存者にとってはこれは大きなメリットなのかもしれませんね。
最初っから法律家に相談していればよかったんですけどね…。それくらい法律事務所への相談は安心できて、しかも悪く言えば事務的、あっさりと言ったところでしょうか。
よく言えば、プライベートのことを根掘り葉掘り聞かれることはなく欲しい情報のみ聞いていただけることで、法的手段は無事に終了しました。
今後の生活のアドバイスまでもらって、新たな生活がスタートします。
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債務整理後、いつから借金できるようになるのか?
法的手段で借金を免除、減額すると一定期間は信用情報にも掲載され一切の借金ができなくなります。
就職する際や、就職してからも何かと不利になることもあると噂では聞きました。(※実際には就職に不利になることはほとんどありませんので安心して大丈夫です)
デメリットは当然ありますが、でもこれは仕方ないことで、こうするしかなかった現状があります。
それで、いつになったらクレジットカードが作れるのか?自分でも気になっていました。
別にこの時は借金をするつもりはありませんでしたが、いつかはカードを持ったり、ローンも組みたいとも考えていたからです。全ての買い物を現金のみで支払うとなると難しいことが必ず出てきますからね。
債務整理をしてから4年くらいたった時です。
ネットで調べると、ほとんどの人は6年経てば借りれるようになったと書いてありました。
お金が借りられない原因は信用情報にあるため、こればっかりは確実に何年経過したら必ずカードが作れるとは言えないところです。
借金減額依頼のまとめ
- 無料相談する
- 成功報酬で費用は必要ない
- デメリット:今後5~6年、借金が出来なくなる
- メリット①:借金の取り立てがなくなる
- メリット②:借金も法律家に依頼したこともバレない
僕は5年後、何とかカードを作れました。
「やっと普通の人になれた」
そんな感覚でした。
借金がある人は、一人で悩んでしまいがちです。でも、法律家に依頼してしまえばあとは何もする必要はありません。残債があれば無理のない金額で毎月無利子で返済するだけですよ。
ただ…ギャンブル依存者がカードを作るとどうなるか分かりますよね…。(本当に今考えても自分が情けなくなります…)
続きます…
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