何度も職を転々とするのは良くないと分かっていても、仕事が続かない時は本当に立て続けに辞めてしまったりしますね…。
なかなか「これだっ!」って仕事は見つからないもので、ずっと同じ仕事を続けている人が個人的に羨ましい時期もありました。
ただ、仕事が続かないからと、ダメ人間のレッテルを張り付けるのは間違っています。
なぜなら、自分の中でしっかりと将来のことを考えて「自分には合わない…」と決断して辞める人もいるからです。
もちろん、仕事がしたくなくて辞めて、ギャンブルばかりしている…なんて人も中にはいますが、それでも辞めたことを悪だとするのは違います。
では、仕事が続く人と続かない人の違いは何だと思いますか?
そのことを理解した時、自分を追い詰めることもなくなり、もっと楽に生きられることでしょう。
【仕事が続く理由】天職を見つけたのか?
仕事が続く人は5年、10年、20年と、そのまま定年退職するんじゃないか?ってくらいに続きますね。
仕事が続く理由にはどんなものがあるのでしょうか?
ここではその主な理由を3つのポイントでご紹介します。
あなた自身が一番仕事が続いている時のことを思い出しながら、これらの理由に共感できるかどうか考えてみてくださいね。
仕事が続く理由①:仕事のスキルがあり、適正がある
自分のスキルや適正が仕事とマッチしていると、その仕事はやりがいを感じやすく、また結果を出しやすいのです。
例えば、あなたがWEBデザイナーをしているのであれば、当然のようにデザインのセンスや技術が求められます。
色んなことをデザインすることが大好きで、しかもデザインするスキルを勉強していれば、それだけ仕事をしていても苦ではないし、何より「仕事が楽しい」と思うことも多くなりますよね?
そうなれば仕事も続きやすくなります。
仕事が続く理由②:仕事の環境がよく、人間関係も良好である
仕事の内容だけでなく、働く環境も仕事を続ける上ではとても大切です。
無駄な残業もなく、仕事を効率的に行うツールも十分に揃っていること、そして何よりも、チームや上司、部下との人間関係が良好であること。
こういった職場ではストレスが少なく、長く働く意欲も湧きやすいものです。
特に人間関係に関しては、それだけで仕事が続くか続かないかを左右していると言っていいくらい職業を選ぶ基準にもなっています。
「家庭環境が及ぼす子どもへの影響」を考えれば分かりますが、一般的に、人格形成に影響を及ぼすものは遺伝だけでなく、生まれた後の環境によって大きく変わっていきます。
自分の性格や容姿が、職場環境によって悪い方向に変化していくことを想像すると、とても怖いことですね…。
職場環境が良ければ、それだけ人間関係も良好になり、長く仕事を続ける理由になる。ってことです。
仕事が続く理由③:仕事に見合った報酬・給与体系
「仕事はお金だけじゃない…」なんて言われることもありますが、やっぱり給与と仕事は切っても切れない関係にあります。
“お金は大事だよ~”ってことです。
「サービス残業当たり前」なんて時代は終焉を迎えつつあります。
仕事の難易度や負担に見合った報酬が得られることは、仕事への継続的なモチベーションにつながります。
特に中長期的に見て、キャリアアップとともに報酬が増加するシステムがある職場では、長期就労を望む人が多いのです。
頑張れば頑張るほど、その見返りとしての段階的な報酬がある。非常にシンプルですが、ただそれだけでも仕事は続くものなのです。
【仕事が続かない理由】なぜ辞めたくなるのか?
人は仕事を選ぶ時、さまざまな理由で選択しています。
しかし、その仕事にいざ就いたとしても、何らかの理由で長続きしない、または辞めたくなることが少なからず出てきます。
仕事が続かない主な理由には何があるのでしょうか?
もう気付いた人もいるかもしれませんが、仕事が続く理由とは真逆のことが理由になってきます。
仕事が続かない理由①:仕事のスキル不足
仕事のスキルが不足すると、仕事を続ける上で大きな障壁となります。
入社当初は研修などで基本的なスキルを習得する機会があるかもしれませんが、実務に入るとそのスキルだけでは足りないことに気付きます。
仕事を続けるためには、それだけ自分のプライベートな時間を削ってでも勉強しなければ、本当の意味での仕事はできません。
また、業務や部署の変更に伴って、必要とされるスキルも多少なりとも変わってきます。
手持ちのスキルが追いつかないと、業務に対する不安やプレッシャーを感じるようになり、それが原因で仕事を辞めたくなることも少なくはないのです。
仕事が続かない理由②:仕事の環境が合わず、人間関係も上手くいってない
先ほどもお伝えしたように、働く環境や人間関係は、仕事生活において非常に重要な要素です。
毎日のように生活の一部となっている職場が、自分自身にとって居心地が良いかどうかは、継続的に働くことができるかどうかに直結します。
上司や部下、同僚との友好な関係性を築けなければ、ストレスは溜まる一方で、離職の原因につながります。
一つだけアドバイスを言うと、“一人でも多くの心を開ける仲間” を作ることです。それだけで驚くことに仕事は続いたりします。
仕事が続かない理由③:仕事の割には報酬・給与が低い
労働時間が長いわりに給与が低いなど、仕事と報酬が見合っていないと労働意欲を失うことになります。
中でも、“給与が年々下がり続け、ろくな説明もない” といった会社には要注意です。
儲け(利益)を出すことで従業員に給与や報酬を支払うことができるのが企業なので、業績が悪化すれば賃金が下がるのは当然です。
しかし、道義的に考えて、給与が下がっている理由や今後の見通しなど、説明責任が企業にはあります。
それもせず、賃金を下げ続けている会社に未来はありません。例え今の給与より下がるとしても、転職することをおすすめします。
以上のように、一般的にはだいたいこういった理由が考えられます。
しかし、本当の理由はそこではないのです…。
仕事が続く、続かない本当の理由
本当の理由をお伝えすると、「逃げ道」を作れる人は仕事が続かず、逃げ道が作れない・逃げ道がない人は仕事を続けていくのです。
仕事が続く人は、続けざるを得ない…と言った方がいいかもしれません。
ここで言う逃げ道とは、今の仕事から解放される理由のこと、簡単に言えば、退職理由のことです。人によって色んな理由が考えられますね。
「逃げ道」がない人は仕事は続くけど…
仕事が続くということを逆に考えると、「仕事が辞められない」ってことです。
以下のような理由があることで、簡単には退職できない状況になっています。
- 仕事して稼がないと生活できない
- ローンがあり仕事しないと返済できない
- 一家の大黒柱で養っていかなければいけない
- 今の仕事の給料が高くて他では仕事できない
- 40歳以上で転職に不安がある
様々な理由から、簡単に仕事を辞めることができないでいるのです。
一番現実的なのは、金銭面ではないでしょうか?「お金がなければ動きようがない」ってことです。
具体的には貯蓄がないため、仕事をすぐに辞められず、日々の仕事に追われている状況で、辞める選択肢が見つかりません。
そうなると、頭では辞めたくても実際に辞めることができないため、徐々に病んでいきます…。
仕事で病んでいる人はすぐに退職を考えるべき!?
会社や上司が嫌で仕事が毎日憂鬱な話 でもお伝えしているように、完全にあなたが病んでしまったらどうなると思いますか?
今の収入は途切れ、仕事復帰までにも随分と時間がかかってしまいます。最悪、社会復帰ができないことも予想されます。
であれば、鬱病など病気になる前に、他の仕事への転職を考えることが最優先です。
転職すると収入が下がると考えているのであれば、副業も視野に入れていけばいいし、今の仕事が全てではありません。
言ってみれば、今の仕事なんて、地球規模で見れば、「ちっぽけな欠片(かけら)」にも及びません。そんなことで悩むなんて馬鹿らしいですよ。
仕事で病む人とは反対に、「逃げ道」を作れる人は仕事は続かないけど、きちんと自分を管理できていると言えます。
「逃げ道」がある人は仕事が続かない
退職という道を選択できる人は実は賢い人で、「無理をして今の仕事を続けたとして果たしてメリットはあるのだろうか?」って考えることができます。
仕事は続かなくっても、自分のことを自分で制御できているからです。
そして、そういった人は最終的に後悔のない人生を送ることになります。転職を繰り返しても、最後は自分の納得する生き方をする人が多いのです。
仕事を続ける人、辞める人、どちらが良いとは一概には言えませんが、辞めれる人は人生を真剣に考えたことがある人です。
ただ単に、職場に居さえすれば毎月給与が入ることは安心感があります。仕事を続けさえすればほぼ安泰です。
しかし、それでは今の自分を変えることはできませんし、もし会社が倒産なんてした時には非常にモロイ存在でもあります。
さらに、会社を辞める時は、退職する理由が必要です。会社はもちろん、自分を説得する理由が何よりも大切です。
どんな理由があるのでしょうか?
良い退職理由、悪い退職理由
退職を考える際、その理由は非常に重要です。
良い理由と悪い理由があり、それによって今後のあなたのキャリアの方向性や評価に影響を与えることもあります。
良い退職理由と悪い退職理由について考えることにします。
良い退職理由について
良い退職理由は、個人の成長やキャリアの発展につながるものが挙げられます。
例えば、海外での勤務経験を積むためだったり、新たなスキルを磨くためだったりします。
また、家族の都合や健康上の理由で地域を移動することも、周囲に理解されやすい退職理由として考えられます。
悪い退職理由について
一方、悪い退職理由とは、短期的な感情や一時的なトラブルなどに起因するものが大半です。
具体例を挙げると、一度のトラブルで上司や同僚との人間関係を理由にしたり、一時的な会社の業績低下を不安視しての退職、また、遊びを優先したいなどが該当します。
これらの理由で退職した場合、新しい職場での採用を難しくすることもあり、自身のキャリアにもマイナスの影響を与える可能性もあります。
ただ、本当の退職理由というのは本来、表沙汰にはならない傾向が強いのです。
- 上司からのパワハラに耐えられない…
- 給与が安過ぎる…
- 仕事がつまらない…
他にもたくさんありますが、ホンネを会社に伝えることはタブーとされています。退職金があればお金にも反映されますからね…。
なので、会社に伝える退職理由は表面上無難なものを伝え、自分の心の中で「本当の辞める理由」を持っていれば十分です。他人に言うことではないのです。
まとめ
今後のことが不安になるからと、今の会社にしがみつく理由はどこにもありません。
むしろ、自分を追い詰めず新しい道を模索し転職した方が、人生においてはより有意義です。
そして、仕事が続かないからと負い目を感じる必要もありません。続かないということは、それだけ将来のことを真剣に考えている証でもあります。
あなたが充実した職場を見つけることを願っています。