お金があれば何の問題もなかったのですが…。
僕には多額の借金があり、お金に困っていた学生の頃の話です。
どんなに借金があり、お金に困っていてもそこは大学生です。旅行にも行きたいし、学生らしいことも時にはしたくなるものです。
「青春18きっぷ」を使って、福岡の友人の家に遊びに行った時のことです…。
まさか!?の展開に動揺を隠せなかった僕でした。
Contents
宿なしになり野宿を決意した一幕
「お金はなくても旅行をしたい」と思った僕は、予備校の頃に知り合った友人宅に遊びに行くことにしました。
「大阪→福岡」は500㎞もの距離があり、新幹線や飛行機を使えばお金がかかります。
そうなると新幹線と飛行機を利用する選択肢は、僕には最初からありませんでした。
「青春18きっぷ」の一択でした。
青春18きっぷってどんな切符?
青春18きっぷとは、JRが発売している普通列車・快速列車に乗り放題のフリーパス。
18と書いてありますが、実際の購入に年齢制限はありません。
ただ、毎年だいたい利用できる期間(発売期間)がある程度決まっています。
利用期間 | 販売期間 | |
---|---|---|
春 | 3/1~4/10 | 2/20~3/31 |
夏 | 7/20~9/10 | 7/1~8/31 |
冬 | 12/10~1/10 | 12/1~12/31 |
この期間は学生が休みの期間で、主に学生を対象にしたものなのです。
価格は約12,000円で、5日間のフリーパス。
5日間あるので、遠出の旅行にも使え今でもかなり需要のある切符なんですよね。
友人宅に泊まれず野宿することに…
当初のプランでは、一人暮らしの友人宅に泊まる予定でしたが、親が泊まりにくるという突然の出来事により僕は泊まることが出来なくなったのです。
「え?泊まれるって言ってたよな?」
「わりぃ、親が来るとは思わんかったから…」
「俺、お金ないしどうしたらええの?」
「公園で寝る人も多いから公園で泊まるのはどう?それか寝ないとかもありかも?」
「いやいや俺疲れてるから眠いよ…」
長時間の長旅でかなり疲れていた僕は、寝れたらどこでもいいやと思い、公園で寝ることを決意します。夜の11時頃でした。
丁度寝れそうなトンネルが公園には設置されていました。
「よし、ここなら一目を気にせず寝れるかもしれない…」
30分後…
「ぜんぜん寝れないし寒い…」
そうなんです。冬時期で寒さが厳しく眠気はあっても中々眠ることが出来ません。野宿するのを諦めた僕は、フラフラと周辺を歩いていました。
その時に目に入ったのが警察署でした。
警察署、交番で仮眠するドキドキの初体験しました
目の前の警察署に駆け込むことにしました。
テレビで『警察24時』がありますが、その中で人情味のある警察官がいますよね?
そんな感じを少し期待したり、門前払いのように軽くあしらわれるのか、とにかく初めての経験なのでドキドキが止まりませんでした。
「こんばんは、すいません、あのぉ…泊まるところなくお金もなくて…少し仮眠させてもらえないでしょうか?」
「こんばんは、どこから来たの?」
「大阪から来ました。友達が泊めてくれる予定だったけど泊まれない事情が出来て、お金もなくて公園に泊まろうとしたけど無理でした…」
「そうなんだ(笑)一応身分証見せてもらえる?」
「はい、どうぞ」
「わかりました。そこの椅子で良かったらいいよ」
「ありがとうございます。始発の時間になったら帰りますので」
学生で純粋さ?もあったのか、何とか警察署内で寝ることが出来たのです。しかも、優しいことに枕と毛布も貸してもらえました。
署内は暖房も入っていて暖かく、黒い長椅子ベッドでしたが、疲れていたのもあって爆睡出来ました。
時折、署内の人の声がして目が覚め、「深夜もちゃんと仕事してるんだ…」なんて考えながらまた寝てました。
明るくなって6時頃になると、ちゃんと起こしてくれました。
「もうそろそろ始発だよ」
「はい、わかりました」
深々と礼をして警察署をあとにしました。
いやぁ冬の寒い時期のこの暖かさは身に染みましたねぇ。究極にお金が無くて困っている時、この待遇はとてもありがたかったです。同時に借金があって苦しい時じゃないと、経験できない体験だったなぁとしみじみと想い出されます。
警察の皆様、本当にありがとうございました。
実は、あとで知ったのですが、警察署や交番でお金を借りることも出来るのです。
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警察からお金を借りる公衆接遇弁償費とは一体何?
最後の駆け込み寺的な存在が警察署なのです。
- 財布を落とした…
- 財布を盗まれた…
- 電車、バス賃がない…
- 家に帰れない…
そんな時は警察署や交番でお金を借りることが実はできます。
自宅にお金がある人は、タクシーで帰るという手段もあるかもしれません。でも本当にお金がなくて困っている時は、警察にお金を借りる手段があることを知っていて損はしませんよ。
警察から借りるお金の事を、「公衆接遇弁償費(こうしゅうせつぐうべんしょうひ)」と言います。
公衆接遇弁償費とは、緊急時に警察から千円までお金を借りることが出来る制度のことです。
もちろん、無担保、保証人不要、無利子で、しかも返済期限がありません。
公衆接遇弁償費は返済しないと逮捕されるのか?
はい、その通りで、過去に何度もこの制度を悪用し、逮捕された人がいました。
いくら返済期限が無いと言っても、借りたものは返すのが道徳というもの。
この制度はあくまで緊急時の貸付であって、金融屋とは根本的に違います。長期的に借りるのであれば、金融屋で借りるようにしてくださいね。
それでもし公衆接遇弁償費を借りた場合、いつ返済すればいいのか分かりませんよね?
出来れば翌日には返済するようにしてください。
たった1,000円、されど1,000円…出来るだけ早く返してくださいね。
公衆接遇弁償費を借りる場所と返す場所
まず公衆接遇弁償費を借りる場所の説明からいきます。
警察署や交番以外にも色んな場所でお金を借りることが出来ます。
弁償費を借りれる場所
- 警察署、交番、駐在所
- 運転免許試験場
- 鉄道警察隊
- パトロールカー
基本的には警察署や交番になりますが、様々な警察関連施設で借りれます。
そして、お金を返済する場所としては少し迷うかもしれませんね。
旅行先などで利用すると、自宅から遠くて直接返せないということもあります。借りた所に直接訪ねて行くのが一番良い方法ですが、近くの交番や警察署、パトカーでも返済は可能です。
公衆接遇弁償費を借りる時の注意点
公衆接遇弁償費の制度を利用する際にはいくつかの注意点があります。
お金の貸付をしていない県もある
まず、公衆接遇弁償費の制度は全ての都道府県であるとは限りません。
具体的には、東京都、大阪府、岩手県、石川県群馬県、山梨県、京都府、山口県、熊本県、鹿児島県など。
上記の県でも費用が下りなければ年によっては実施されないこともあります。
また、都道府県によっては独自の貸付制度を設けている場合もあり事前に確認するようにしてくださいね。
お金を借りるには書類へのサインが必要
どんなに警察署や交番が公的機関とは言え、お金を借りるには書類へのサインが必要です。
一般的な借用書になるのが、「公衆接遇弁償費借受願書兼借受書」です。
こちらには、日付、住所、職業、電話番号、 氏名、生年月日、年齢、借受金額、借受理由などを記入し、そして押印が必要です。ハンコがない場合は指印(指先に朱肉を付けて指紋を押すこと)で押印の代わりになります。
また、虚偽の内容を書類に書くと、文書偽造の罪に問われるので注意が必要です。
必ず正直に記入してくださいね。
実は、お金がない人が短時間で増やす方法があります。こちらは実際に僕がお金を増やした方法です↓↓
まとめ
お金がなくて野宿も出来ない時に警察署で泊まらせて頂いた体験を書かせて頂きました。
財布を無くしたり、電車賃やバス代もない時は警察署や交番で借りる制度があれば利用してみるのも一つのやり方です。
めったに?二度と経験することのない貴重な体験をした僕ですが、そもそもの原因は借金でした。一泊も出来ないくらいにお金に困る状況を作ってしまったのは自分が原因だったのです。
決して友達を責めることも出来ませんし、もし仮に警察署に泊まれなかったとしても自分以外を責めることは許されません。
お金がないんだったら、旅行なんてのん気なことをすること自体が間違っていたと強く感じます。
借金がある人は、出来るだけ早く借金を返済することと、支出を極力抑えることに尽力してくださいね。
僕が債務整理して借金を完済したように、借金で首が回らなくなる前に必ず何かしらのアクションは必要です。
借金問題は、弁護士、司法書士にまずは相談するのが一番の解決策です。公的機関での相談は完全無料ですが、最終的には法律家に依頼するように言われます。
だったら初めから法律家に相談した方が早く、相談料や着手金がいらない所がほとんどです。